ボードゲームレビュー「ウイングスパン」

WING SPAN(ウイングスパン) ボードゲーム

皆さん、こんにちは。ボードゲーム大好きべーやん(@bdg_be_yan)です。

今回は、鳥集めをテーマとした、対戦型のビルドゲーム「WINGSPAN(ウイングスパン)」をご紹介していきます。

愛鳥家として、たくさんの鳥たちを集めるボードゲーム「ウイングスパン」

WING SPAN(ウイングスパン)のパッケージ

プレイヤーは、愛鳥家として、自分の管理する鳥獣保護区に取りを呼び寄せ、多くの種を見つけていきます。

鳥を呼び寄せたり、餌を準備して、産卵させたり、時には鳥たちの能力に助けられながら環境を整えていくことになります。

最終的には、鳥カードの得点や産卵した卵、蓄えた餌などから勝利点を計算し、最も得点が高い人が勝利です。

「ウイングスパン」ゲーム情報

製品名WING SPAN ウイングスパン
作者エリザベス・ハーグレーブ
対象年齢10歳以上
プレイ人数1~5人用
プレイ時間40~70分
販売元株式会社アークライト

餌を集め、産卵させ、多くの鳥たちを見つけよう

セッティング

まずは、説明書を見ながらゲームの準備をします。

餌箱の見た目をしたダイスタワー

セッティングをした際に、目を惹くのが、餌箱型のダイスタワーではないでしょうか?
このダイスタワーは、見た目が餌箱なので、とても雰囲気が良いですよね。

餌箱の背面からダイスを入れ、中の坂道をコロコロっと転がることにより、ダイスが振られた状態で出てくるので、機能面としてもバッチリです。

鳥カードの山のことを、通称「鳥の山」と呼ぶ

羽根が描かれたカードは、鳥カードです。
鳥の名称や、効果、特徴などが記載されています。

鳥カードは、ゲーム開始時、シャッフルをして、山にしておきます。
この鳥カードのことを、通称「鳥の山」と呼びます。

共通在庫

餌トークンや卵トークンは、ひとまとめにして置いておきます。
これを「共通在庫」と呼び、ゲーム中、必要に応じて、受け取ったり、返したりします。

目的ボード

ウイングスパンは、ラウンド制でゲームが進んで行きます。
そのラウンドごとに目的が設定され、それを目指してゲームを進行していきます。
より上位になるほど、得点を多く貰うことができます。
この目的ボードに、目的タイルを設置することで、各ラウンドごとの目的を確認できるようにしておきます。

ボーナスカード

葉っぱの模様が描かれたカードがボーナスカードです。

ゲーム開始時、全てのボーナスカードをひとまとまりにし、シャッフルして、山を作ります。
この山のことを「ボーナスの山」と呼びます。

各プレイヤーの準備

指定されたものを受け取る

まずは、指定されたものを受け取ります。

  • 個人ボード:1枚
  • 望む色のアクションコマ:8個
  • ボーナスカード:2枚
  • 鳥カード:5枚
  • 餌トークン:各1つずつ

鳥カード選択

手札の5枚の鳥カードを確認し、任意のカードを捨て札にする。

ただし、カードを保持するためには、保持するカードの枚数分、餌トークンを共通在庫に返却する必要があります。
ここが、初めの悩みポイントですね(;´∀`)

ボーナスカード選択

2枚のボーナスカードのうち、片方を捨て札にします。

鳥カードとボーナスカードの選択は、同時にできる為、それぞれを見比べつつ、捨て札を選択しましょう。

親プレイヤー決め

ランダムで親プレイヤーを決め、親は、親マーカーを受け取ります。

ゲームの流れ

ウイングスパンは、4ラウンド制です。
各ラウンドごとに、プレイヤーは、時計回りに手番を実行していくことになります。

手番中には、以下の4つのアクションのうち、どれか1つを行えます。

  • 手札の鳥カードのプレイ
  • 餌の獲得と、森林の鳥の能力起動
  • 産卵と、草原の鳥の能力起動
  • 鳥カードの獲得と、湿地の鳥の能力起動

この辺りは、このあとの「実際に遊んでみた」の部分で触れていきます。

ラウンドの終了

アクションコマを戻す

各プレイヤーは、個人ボードの上にあるアクションコマを全て手元に戻します。

目的ボードにアクションコマを置く

各プレイヤーは、目的ボードの対応するマスに、自分のアクションコマを1個配置します。

これにより、ラウンド毎にアクションコマが1つずつ減って行くので、手番の回数が1回ずつ減っていきます。
例:1ラウンド目8手番、2ラウンド目7手番・・・

鳥カードをリセット

カードトレイ上の全てのカードを捨て札にし、鳥の山からカードを引き、補充します。

親マーカーを次の人に

親マーカーを時計回りの順で次のプレイヤーに渡す。

ゲームの終了条件と勝利点計算

4ラウンド終了後、次の各項目から勝利点を計算します。

  1. プレイした鳥カードからの勝利点
  2. ボーナスカードからの勝利点
  3. 各ラウンド終了時目的からの勝利点
  4. 「鳥カード上の卵トークン」「鳥カード上の餌トークン」「鳥カードの下に差し込んだカード」1つにつき、1勝利点

勝利点の合計が最も高いプレイヤーの勝利!
同点の場合は、その中で最も多くの餌トークンを保有しているプレイヤーの勝利となります。

実際にやってみた

説明が少し長くなり、いまいち分かりにくいなと感じた人もいるかもしれませんね。
ここからは、実際にウイングスパンをやってみながら紹介していこうと思います。

なお、今回は、紹介がメインとなるため、「ここ、もっとこうした方が勝てるのに…」などの場面があるかもしれませんが、ご容赦ください(;´∀`)

今回は、2人でプレイしていきます。
説明の為、Aさん、Bさんとします。

セッティングしてみた

まずは、説明書を見ながら、ゲーム開始時の状態にしました。

プレイヤー毎に、個人ボードがあるため、人数が多いほど、広いプレイスペースが必要となります。

個人ボードには、手番の時にプレイヤーが行える4つの行動と、鳥カードを配置するスペースが用意されています。

  • 鳥カードのプレイ
  • 餌箱から餌の獲得
  • 鳥カードの上に産卵
  • 鳥カードの獲得

下3列は、それぞれ鳥の生息地となっています。
「鳥カードのプレイ」というアクションを行うことで、対応する生息地に鳥カードを配置することができます。

それぞれの行動については、後程、紹介していきます。

配られたカードから、どのカードを残すかを選択

Aさんに配られた手札はこんな感じでした。
今回は、撮影のためにカードを公開していますが、通常は公開せずに自分だけで確認します。

上の2枚がボーナスカードで、どちらか片方を選択して残します。
下の5枚が鳥カードで、好きな枚数残すことができます。
ただし、残す鳥カードの枚数分、配られた餌トークンを返却する必要があります。

ボーナスカードによっては、↑このカードの一番下の段の説明のように「(鳥カード全体の9%)」などの表記がある場合があります。

こうした表記や、目的カードの条件、手札の鳥カードの状況などから、どちらのカードを残すかを検討します。

鳥カードには、様々な情報が載っています。

一番左上に載っているアイコンが、生息地とその鳥が食べる餌を表しています。

↑この2枚のカードで見てみると、生息地で言えば、ヒメウタスズメの方が3カ所どこでも住めるので、配置しやすそうですね。
餌を見てみると、どちらの鳥も2種類の餌が必要ですが、ミミヒメウは、魚ともう一つは何でもOKというアイコンなので、ミミヒメウの方が餌を準備しやすそうです。

WING SPAN(ウイングスパン)

いろいろと悩みましたが、Aさんは↑この手札を残すことにしました。

1ラウンド目 親はAさん

1ラウンド目は、Aさんが親になりました。

Aさん1手番目:鳥カードの獲得

Aさんは、「鳥カードの獲得」を行うことにしました。

WING SPAN(ウイングスパン)

個人ボードの鳥カードの獲得の一番左の枠にアクションコマを1つ乗せます。

アクションコマを乗せた位置のアイコンを見てみると、鳥カードが1枚描かれています。
これは、鳥カードを1枚獲得できることを意味します。

WING SPAN(ウイングスパン)

場にある3枚の鳥カードのうち、どれか1枚を獲得することができます。

WING SPAN(ウイングスパン)

獲得した鳥カードは、手札に加えます。
↑今回は撮影のためにカードをオープンにしていますが、通常は自分だけが見えるようにします。

Bさん1手番目:餌の獲得

Aさんの手番が終わったタイミングで、場の鳥カードを補充します。

次は、Bさんの手番です。
Bさんは、「餌の獲得」を行うことにしました。

個人ボードの餌の獲得の列の一番左のエリアにアクションコマを1つ置きます。

今回は、餌ダイスを1つ獲得できるというアイコンなので、ダイストレイにある餌ダイスのうち、いずれか好きなものを1つ選択します。
そして、餌ダイスに描かれた餌トークンを獲得し、その餌ダイスは、ダイスタワーの横に置いておきます。

Bさんは、虫と穀物が描かれたダイスを選択しました。
この場合は、虫か穀物か、いずれか好きな方のトークンを獲得することができます。

Bさんの手番は終わったので、次はAさんの手番に移ります。

2手番目はどちらも餌を獲得

Aさん、Bさんともに2手番目は、餌の獲得を行いました。
それぞれ、1つずつ餌ダイスを取り、餌トークンを獲得しました。

Aさん3手番目:鳥カードのプレイ

Aさんは、「鳥カードのプレイ」を行うことにしました。

個人ボードの鳥カードのプレイにアクションコマを1つ置きます。

Aさんは、手札の「ショウジョウコウカンチョウ」を出すことにしたので、左上に書かれたアイコンと同じ柄の餌トークンを共通在庫に戻し、「餌の獲得」の一番左のマスに配置します。

Bさん3手番目:カードのプレイ

Bさんも「カードのプレイ」を行うことにしました。

同様にして、カードのプレイ(配置)しました。

4手番目は、Aさん、Bさんともに、鳥カードのプレイ

4手番目は、Aさんも、Bさんも、鳥カードのプレイの行いました。

Aさん5手番目:産卵

Aさんは、「産卵」を行うことにしました。

「産卵」の一番左のマスにアクションコマを置きます。
このマスには、卵のアイコンが2つ描かれています。
これは、配置されている鳥カードの上に卵を2つ置けることを意味しています。

Aさんは、↑上の画像の赤丸の部分のように卵を置きました。

鳥カードの上に置ける卵の数は、鳥ごとに決まっています。
鳥カードの左側に描かれている卵アイコンの数が、置ける卵の上限となっています。

Bさん5手番目:餌の獲得

Bさんは、餌の獲得を行うことにしました。

餌ダイスの振り直しは、「餌ダイスが無くなった時」もしくは「同一種類のダイスのみになった時」に行えます。

ダイスタワーを確認してみると、魚のアイコンのダイスのみになっていました。
この状態であれば、ダイスの振り直しができるので、Bさんは、ダイスを振りなおしてから、餌の獲得を行うことにしました。

ダイスタワーの背面から、ダイスを入れて、ダイスを振りなおします。

Bさんは、ここから任意の餌ダイスを獲得できます。

Aさん6手番目:餌の獲得

Aさんは、餌の獲得を行うことにしました

この時のAさんの個人ボードの盤面は、↑このようになっていました。

Aさんは、餌の獲得を行うので、「餌の獲得」列の空いている一番左のマスにアクションコマを1つ置きます。
つまり、この場合は、配置されている鳥カードの隣のマスになります。

このように鳥カードがその列に配置されている場合、餌の獲得を行った後、「起動時」と書かれた鳥カードの能力を使用することができます。

この鳥カードの「起動時」の能力は、「共通在庫から果実アイコンのトークンを1個獲得」というものです。
特定の餌を獲得できるのは、ありがたいですよね。

なお、同じ列に複数枚、鳥カードが配置されている場合は、右側から(アクションコマに近い方から)順番に起動時の能力が発動していきます。

Bさん6手番目:産卵

Bさんは、産卵を行いました。

Aさん7手番目:餌の獲得

Aさんは、先ほどと同様にして餌の獲得を行いました。

Bさん7手番目:カードのプレイ

Bさんは、カードのプレイを行いました。

Bさんは、餌の獲得の場所に、2枚目の鳥カードを配置することにしました。
配置する場所の上を確認してみると、卵のアイコンが描かれています。

通常であれば、鳥カードに書かれた餌アイコンを共通在庫に支払うことで、鳥カードのプレイが行えますが、同じエリアに2枚目以降の鳥カードのプレイする場合は、鳥カードのプレイの場所に描かれた卵のアイコンの数分、追加で卵トークンを支払う必要があります。

このように、同じエリアに何枚も鳥カードを配置していこうと考えている場合、卵トークンが重要になってきます。
ついつい卵トークンを支払うのを忘れがちですが、しっかり産卵も大事ですね。

8手番目

8手番目では、Aさんは、餌の獲得を、Bさんは、産卵を行いました。

1ラウンド目が終了

それぞれアクションコマ8コマを使い切ったので、ラウンドが終了しました。

まずは、個人ボードのアクションコマを全て手元に戻します。

次に、目的ボードの該当する場所に、それぞれのアクションコマを1つ置きます。
これにより、手元のアクションコマが1つ減ったので、2ラウンド目は、7手番でラウンドが終了します。

そして、カードトレイ上の全てのカードを捨て札にし、鳥の山から補充します。

最後に、親マーカーを時計回りに回すので、Bさんに親マーカーを渡します。

同様にしてラウンドを進めていく

以降は、同様にしてラウンドを進め、4ラウンドまで行います。

4ラウンドが終了し、ゲームが終了したら、スコアシートを使って、得点計算をし、勝者を決めます。

カードに記載された鳥の解説を読むのも楽しい!

いかがでしたか?

鳥カードの能力によっては、対戦相手の行動により誘発する能力もあるので、人数が多いほど、より楽しめるかなと感じます。

鳥カードの一番下に記載された鳥の解説は、ゲームに直接的に関係があるわけではありませんが、図鑑を見ているような感覚で、ゲーム以外の時間でも楽しむことができます。
読み始めると、楽しくて、他の鳥もって、ついつい読み続けちゃうんですよね(笑)

楽しみながら学ぶことができるので、お子様にもおススメできるボードゲームかなと思います。

ただし、ウイングスパンは、小さいトークンが多いため、誤飲の恐れがある小さいお子さんがいるご家庭では、くれぐれもご注意ください。

この他にも、隠れた注目ポイントだなと感じるのがここ↓

ウイングスパンの箱にしまい方が描いてあるんです!

ボードゲームを遊んだ時に、「あれ?物が入りきらなくてしまえない…( ノД`)シクシク…」と困った経験がある人も多いのではないでしょうか?

ウイングスパンの箱には、しまい方が描いてあるので、しまい方で悩む心配はありません。

こうした小さな心遣いがありがたいですよね。

WING SPAN(ウイングスパン)面白いので、ぜひ遊んでみてくださいね。

それでは、良いボドゲライフを(*´ω`*)