ボードゲーム紹介「テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション 完全日本語版」
皆さん、こんにちは。
ボードゲーム大好きべーやん(@bdg_be_yan)です!
この記事では、あの大人気ボードゲーム「テラフォーミング・マーズ」をより遊びやすくした「テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション 完全日本語版」をご紹介していきます。
なお、今回は、すでに「テラフォーミング・マーズ」のルールを知っている人向けに書いていきますので、「テラフォーミング・マーズ」自体を知らないという方は、以前公開したこちらの記事を先にご覧ください。
プレイ時間が短縮され、より遊びやすくなったテラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション
テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディションでは、星間企業の一つとなり、火星をテラフォーミング(地球化)しつつ、他の企業よりも多く利益を得るべく競い合うという「テラフォーミング・マーズ」のベースの部分は残しつつ、ゲーム盤やプレイヤーボード、カードデザインが改良され、遊びやすくなりました。
大きな変更点としては、ラウンド毎にフェーズの処理順、内容が変化するシステム「バリアブルフェーズオーダー」が取り入れられた点です。
バリアブルフェーズオーダーは、「プエルトリコ」や「オン・マーズ」などで採用されているシステムです。
テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディションでは、各プレイヤーが、5枚ある計画フェイズカードから1枚を選択し、そのラウンドで行えるアクションが決まります。(後述します)
そして、各プレイヤーが同時にアクションを解決するようになったため、今までのテラフォーミング・マーズよりも展開が早くなり、プレイ時間が短縮されました。
オリジナルの「テラフォーミング・マーズ」のプレイ時間が90~120分であるのに対し、「テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション」のプレイ時間は60分です。
※パッケージ記載情報
オリジナルの「テラフォーミング・マーズ」とは、ひと味もふた味も違ったボードゲームとなっています。
ボードゲーム情報
製品名 | テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション (原題:Terraforming Mars: Ares Expedition) |
ゲームデザイナー | Jacob Fryxelius, Nick Little, Sydney Engelstein |
対象年齢 | 14歳以上 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
販売元 | 株式会社アークライト |
盤面がコンパクトになった
ここからは、オリジナルの「テラフォーミング・マーズ」からの変更点を中心にご紹介していきます。
テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディションでは、称号や褒賞、森林パネルの配置等が廃止されたため、盤面がコンパクトになりました。
都市パネル、森林パネルの配置が無くなったので、シンプルになりましたね。
凹凸のある個人ボードになった
テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディションでは、凹凸のある個人ボードになりました。
オリジナルの「テラフォーミング・マーズ」の個人ボードだと、些細な揺れでも駒が動いてしまって、ストレスに感じることが多かったので、プレイアビリティが向上しましたね。
プレイアビリティと言えば、資材トークンを入れるトレイが2つ入っているのも注目したいところです。
遊びやすいし、しまいやすいし、こうしたちょっとしたところではありますが、いいところだと感じました。
なお、テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディションでは、建材とチタンの素材を集める方式から、コストを減らす方式へと変更されました。
以前だと複数ラウンドで建材やチタンを貯めこんで、一気に支払うということができましたが、それができなくなりました。
その他にも、電力資源が廃止された点も、オリジナル版との相違点です。
相手の動向を読みつつ、駆け引きを楽しめるフェイズカード
先ほどもご紹介しましたが、本作では、バリアブルフェーズオーダーが採用されたため、ゲーム開始時に各プレイヤー毎に5枚のフェイズカードが配られます。
テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディションでは、以下の3ステップで1ラウンドとなります。
- 計画ステップ
- フェイズ解決ステップ
- 終了ステップ
計画ステップ時に、各プレイヤーは、このラウンドで行いたいフェイズを選択し、該当する計画フェイズカードを裏面で場に出し、その後、全員同時に公開します。
公開されたフェイズを実行できます。
さらに、自身が出したフェイズ時には、主導特権が追加で与えられます。
フェイズ | 能力 | 主導特権 |
---|---|---|
Ⅰ.開発 | 各プレイヤーともコストを消費して手札から緑カード1枚をプレイ可能 | このフェイズでプレイする緑カードのコストを3MC軽減 |
Ⅱ.建設 | 各プレイヤーともコストを消費して手札から青もしくは赤カード1枚をプレイ可能 | このフェイズで、カードをプレイする直前か直後に山の上から1枚引いて手札にするか、青もしくは赤カードをもう1枚プレイ可能 |
Ⅲ.実行 | 各プレイヤーとも、各カード上の「アクション:」→能力実行可能(1回ずつ) 標準アクションも実行可能(何回でも) | 1枚だけ、同じカードの「アクション:」→を、もう1度実行可能 |
Ⅳ.産出 | 各プレイヤーとも、緑カードおよび企業カードで決められた産出量と同じだけのMC、手札、発熱、植物を獲得。MCだけは追加でTRと同数獲得。 | 追加で4MC獲得 |
Ⅴ.研究 | 各プレイヤーとも山の上から2枚引き、1枚を手札に入れ、もう1枚を捨て場に置く。 | 3枚多く引き、1枚多く手札に入れる |
駆け引きを楽しめる
公開されたフェイズは、全員がそれぞれ行えるため、「開発」と「産出」がやりたいけれど、相手が「開発」を出しそうだから自分は「産出」を出そうと言ったような駆け引きを楽しむことができます。
オリジナルを継承しつつ、より遊びやすくなった
オリジナルの「テラフォーミング・マーズ」の良さは継承しつつ、いくつかの要素がそぎ落とされ、より遊びやすくなった「テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション」。
テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション単体で遊ぶことができます。
そのため、オリジナル版のテラフォーミング・マーズを遊んだことがないひとや、持っていない人でも十分に楽しむことができます。
逆に言うと、オリジナル版や他のテラフォーミング・マーズの拡張と混ぜて遊ぶことはできませんので、その点は注意してください。
もちろん、オリジナル版の「テラフォーミング・マーズ」もとても楽しいので、やったことがない人は、ぜひとも両方とも楽しんで欲しいです。
さぁ、火星をテラフォーミングする時が来たようだ…
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